院長コラム
Column
コミュニケーションはまず心から
2017年07月15日
クリニックの場所が難波の駅前で、クリニックの近くに空港からのバス停留所があるせいか、ビルの前の道を通られる半分位は外国の方です。クリニックには日本人以外の方もたまに来院されます。先日も「おおきに」しか日本語の話せないオーストラリアの方がこられました。必要に応じてなんとかということで対応しましたが、私を含めスタッフは全員生粋の日本人です。もちろん流暢に英語を話せるわけではありません。
開院直前にNTTの方から電話があり、語学の対応をどうしますか?という質問がありました。ばたばたしていましたので、英語のみは対応をますよと半ば勢いで返事をしてしまいました。研修中のスタッフにこのことを話すとかなり引かれてしまいました。おそらく来られた患者さんは英語も対応可能ということを確認して来院されたのだと思います。多くの他のクリニックでは、日本語のみの対応とされているのかもしれません。
もし外国の方に来ていただくのであれば、まずは英語をしっかり勉強してからというのが、多くの日本人の反応だと思います。しかしよほどの語学の才能があれば別かもしれませんが、普通の人はそれではいつまでたっても一人前にはならないみたいです。
「こんなとこにも日本人」というテレビ番組では、千原兄弟の兄が挨拶程度の現地の言葉と日本語だけ好き放題しゃべっていても結構通じています。ちょっと図々しく見えますが、恥ずかしがらないでオープンに会話しようしているからこそコミュニケーションできているのだと思います。一方、少々は理解できるはずの多くの旅行者が海外の方と話すのをためらっているを見ているとコミュニケーションは心の問題なのかなのだと感じます。確かに心が閉じていると日本語も話せないですよね。
それと会話には必然性も大切なのだと思います。以前アメリカ人の英語の先生と話しをする機会がありました。日本人がいつまでたっても英語しゃべれるようにならないのはなぜかと聞いてみたところ、それは必然性がないからと一刀両断でした。外国の方がすぐに語学を使いこなすことができるのはそこには仕事や生活上での必然性があるからなのだということでした。そういう意味ではまずは来ていただいてからの必然性です。
話は少しかわりますが、今ECC英会話のCMがBSテレビなどでたまに放映されています。医療を含めどの分野でもこれから英語の会話が大切になってくるよという内容で、その中で女医さんと看護師さんが笑顔で映っているのですが、実はその部分は当クリニックで撮影されたものなのです。たまたまイメージにあったようで場所を提供させていただきました。これも何かの縁を感じてしまいます。
ここまできたらというところで清水の舞台から飛びこむ思いで英語のHPも追加作成してみました(近日にはリンクできると思います)。もちろん不安だらけですが、まずは心からオープンなクリニックを目指していこうというところです。