専門外来
男性更年期障害(LOH症候群)
一般には女性の更年期障害が有名ですが、男性にも更年期障害あるのです。「最近元気がないなあ」と感じされる方はぜひ、一度ご相談ください。
中年以上の男性を襲う集中力や意欲の減退、不眠などの原因として、加齢男性機能低下(Late-Onset Hypogonadism: LOH)が注目されています。
職場や身の回りにおきるストレスや過労、ビタミンなどの栄養不足なども誘因となり、自律神経のバランスの崩れ、気力低下や意欲減退、身体症状などがあらわれます。動悸や息切れなどの症状から心臓が悪いのではないかと感じられる方もおられます。発症には個人差があります。うつ病などと混同しやすく、診断や治療に至らず悩む人も多いと思われます。
男性ホルモン(テストステロン)の低下は循環器の病気とも関係します。テストステロンは精巣以外にも脳内、筋肉、脂肪でも産生され、その濃度が低いと糖尿病やメタボリックシンドロームの頻度が高いとされています。また老化に伴うと考えられる認知症や筋肉減少(サルコペニア)に対してもテストステロンのホルモンの補充療法によりその進行を予防できる可能性が示されています。
問診票、血液検査でのホルモンの値によりLOHが疑われる場合には、男性ホルモン(テストステロン)の注射療法、漢方治療、ED改善薬などにより治療を行います。
当院では循環器内科視点から診察・治療にあたっており、中高年以上の方を対象にしております。
必要に応じ 他科にご紹介することもありますのでご了承ください。
男性更年期障害(LOH症候群)の診察は自費ですか?
基本、保険診療です。
例外として、ED改善薬とAGAは自費診療です。
テストステロン注射の効果はどれくらい続きますか?
ホルモン補充療法の効果は10~14日間ほど持続しますので2週間に1回程度の治療が必要です。しかし、長期間にわたり投与することにより、前立腺疾患、肝機能障害、赤血球の増加などの副作用が出現する場合もありますので、治療中は、定期的にPSA 検査( 前立腺がんマーカー)、血液検査等を受ける必要があります。根本的に体質を改善し、テストステロンの分泌を正常にするため、日常生活に運動習慣を取り入れたり、食生活の改善をすることなども大切です。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸と診断します。
睡眠は脳と身体を十分に休息させるためのものですが、その間に呼吸停止が繰り返されることで、寝ている間に低酸素血症や交感神経の活性化がおこってしまいます。
その結果、脳や身体には大きな負担がかかってしまい、気付かないうちに日常生活に様々なリスクを増加させてしまいます。SASの患者さんでは糖尿病のリスクが4倍、高血圧のリスクが2.9倍、不整脈のリスクが4倍、脳卒中のリスクが3.3倍高くなると報告されています。
- 周りの方にいびきがうるさい、あるいは呼吸が止まっているところがあると言われる
- 睡眠をとっているはずなのに日中の眠気がある
- 体が重い、だるい。
などの症状がありましたら、ご相談ください。
検査によりSASと診断された場合には、これらのリスクを少なくするため、鼻から専用のマスクを通じて、気道に空気を送り込み気道を広げておくCPAP(Continuous Positive Airway Pressure)療法も行います。
禁煙外来
喫煙によりニコチン依存症がおこり、やめられなくなります。タバコの煙は200種以上の有害物質が含まれ、がん・呼吸器・循環器の病気を引き起こします。禁煙外来は、喫煙習慣がある方が楽に禁煙できるよう、禁煙補助薬を使って保険診療で禁煙のサポートをする外来です。
CLINIC INFO
土曜日午後・日曜日・祝日
* 新患の方の受付時間:
午前診11:30まで 午後診18:00まで
※水曜日午前、木曜日は連携病院にて不整脈カテーテル治療
なんばくろとびハートクリニック
〒542-0076
大阪府大阪市中央区難波4丁目7-14
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