院長コラム
Column
挨拶は大きな声で
2017年09月07日
小さなクリニックの中では自分も含めスタッフや患者さんがいつも元気で笑顔あふれる状態でいるためには、挨拶はとても大切なことなのだと改めて感じています。笑顔と挨拶はスタッフとの毎日の確認事項です。
子供のころから、挨拶は大切ですよとみんな言われてきていますが、それぞれの反応や考え方はさまざまです。そこであらためて挨拶の意義を少し考えてみました。
集団生活をする犬や猿などでもかならず挨拶のルールがあり、それがないと社会集団が維持できないくらいの根本的なものです。動物社会では「私はあなたの敵ではない」という意思表示であり、潜在的には私たち人間にも当てはまるのだと思います。
人間ではもっといろいろ大切な意味をもっているのだと思います。まず挨拶は周りの方との対話のきっかけであり、周りの人とコミュニケーションをとりたいという意思表示です。
また、挨拶をかわすことより相手に認められているとも感じます。あるビジネス書に書いてありましたが、人は欲求のレベルは、生理的欲求→安全の欲求→社会的欲求→尊厳欲求→自己実現欲求の順番であり、前の段階で一つでも満たされていないと次のステップに進むことができません。人間は挨拶をかわすことによりお互いの社会的な欲求や尊厳の欲求を満たすのだそうです。チームの自己実現である共通の理想や目的を達成するためには社会的欲求や尊厳の欲求を満たす必要があるため、挨拶というプロセスは必要不可欠な行為だということです。
おそらくそれ以外にもまだまだいろいろな意味があるのだと思います。
自らの経験として思いつくことは、挨拶をしても周りの反応がないとだんだんするのを諦めてしまう時がありました。そして自分自身もいろいろ考え事をしたり、悩みがあるときは挨拶していない場合もありました。おそらく挨拶をしてもお互いに気づいていない時も多いのだと思います。そういう意味では、挨拶は相手が必ず気づいてくれる位大きな声でするのがいいのでしょう。大きな声での挨拶はお互いの内向きの心を外に開かせてくれます。
大きな声で元気な挨拶をされると気分もよくなります。元気な挨拶からくるエネルギーは周りの人にも伝わってみんなが元気をもらうことができます。また自らの大きな声での挨拶は見える景色を変え、気分を明るくします。そしてそれが自分にとって大切なことだと強く思うからこそこの習慣が維持できるのだと思います。