院長コラム
Column

思い出のかんづめ

2018年08月31日

さくらももこさんが乳がんにより他界され亡くなられました。

私と同世代の53歳です。周りの近い年齢の方が病気で亡くなられることも増えてきましたし、私としても改めて健康の大切さを感じます。

代表作の「ちびまる子ちゃん」は子供時代にだれもが感じる身近のエピソードが描かれて、多くの人が「そーそーそんなことあったよな」と共感する多くの思い出が詰め込まれたストーリーでした。

子供時代に感じることは、すべての世代に通じる時代を超えたものなのでしょう。

「あたしゃなさけないよ」という客観的な年寄り口調もなぜか居心地のよくなるフレーズでした。

私の子供時代は日曜日の夜は「サザエさん」が定番でした。番組の終わりが私の中での休日の終わりを告げました。終わりの音楽が聞こえるとなぜか今でも少しの哀愁を感じます。

少し若い世代の人は「ちびまる子ちゃん」の終わりの歌で哀愁を感じるのかもしれませんね。

子供時代のみんなの思い出を心の中に残して旅立たれました。ご冥福お祈りします。

 

乳がんを患われる人はどんどん増加しており、50年前の4倍近くにのぼります。テレビでよく目にする有名芸能人の方も乳がんであることを告白され、闘病されながら活躍しています。

食事の欧米化 アルコールの摂取の増加、妊娠期間の低下などの原因だとされています。

女性の厄年は19歳、33歳、37歳、61歳とされています。おそらくはひと昔前の時代の青年期結核、婦人科疾患を強く意識した病気と年齢の関係を示したものなのでしょう。

現代では乳がんのピークとなる50歳前後も女性の厄年に数えたほうがいいのかもしれません。

中年以降に発症する乳がんは肥満などの生活習慣病と密接で、その予防は禁煙、肥満予防、運動などの心臓病の管理とも重なってきます。あらためて、中年以降は乳がんとそれに関係する背景因子に異常がないかと定期的にチェックしておくことが大切なのだと実感します。

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