院長コラム
Column

新たな勇気

2019年03月18日

4月からの転勤が決まりましたとのことで、転勤先への紹介状を作成する機会も増えたように感じます。

このクリニックでは会社帰りに通院されている方もいるのだと改めて感じます。

会社や学校など4月から心機一転新たな環境になる方も多そうです。

新しいことを始めるということはわくわくするような楽しい気持ちになります。

一方、いろいろな不安を感じられることも多そうです。不安のほうが強くて心配という方もいそうです。

周りの人からの評価も気になりますし、人間関係に対する不安やストレスもあるのだと思います。

不安を払拭し、新しいことに挑戦するには勇気が必要です。そしてその勇気がなければ、何も成し遂げることはできないのでしょう。

当クリニックも4月からの始まりでしたが、3月は不安と楽しみがいり混ざった不思議な感覚だったのを思い出します。

「嫌われる勇気」という本があります。私自身もこの本を読んでクリニックを始める勇気をもらいました。

百万部以上を売り上げる超ベストセラーで、テレビドラマにもなりましたので、知っている人は多いと思います。今もビジネス書の売れ筋ランキングとしてならんでおり、会社員の方にも人気です。

アドラーの心理学をもとに岸見一郎さんの解釈が書かれたものです。

いろいろ大切なことが書かれていますが、簡単にしますとすべての悩みの原因は対人関係だということです。

他の人から認められたいという承認欲求を充たすため、嫌われないように立ち回るだけの生き方は、不自由極まりないものです。

対人関係の問題を解決し、すべての悩みから解放されるには、「嫌われる勇気を持ちなさい」ということです。

すべての悩みは対人関係によるものかどうかは私にはわかりませんが、確かにその原因一つ一つひも解いていくとその裏には必ず人が関与しているような気もします。

もちろん人に対するある程度までの配慮は必要です。しかし嫌う、嫌わないは相手が判断することなので、必要以上の気遣いは不要なのでしょう。

そして周りの目を気にせず自分が元気にしていくためにもそれを受け入れる勇気が必要です。

本当に変化の激しい時代で、それからもそれはどんどん加速されていきそうな気配です。

その中でもストレスなく元気に生き続ける勇気をもち続けたいものです。

そしてこのクリニックも時代変化に合わせてチャレンジしていく新たな勇気も必要なのでしょう。

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