院長コラム
Column
どん底からの復活
2019年04月17日
タイガーウッズ選手がマスターズで優勝しました。事故による負傷やプライベートのスキャンダル問題などを乗り越えての復活です。
ゴルフに興味がない人でも名前は知っていると思います。どのスポーツでもその競技枠を乗り越えたヒーローがいますが、ウッズ選手はその一人ですね。
手術後は横になってねることもできない位の状態でしたが、手術の後にゴルフのクラブを握ったときにもうすこしやれるのではないかと感じたそうです。
多くの人が彼はどこまでやれるのかを見守っていました。そしてこの復活劇により傷ついた人、年老いた人など多くの人の心に大きな勇気を与えてくれました。
ウッズ選手は44歳です。瞬発力に強く依存するスポーツは若い時代にしかトップアスリートとしてはやっていけないのでしょう。
ゴルフはその点少し位歳をとっても第一線で活躍できるスポーツです。
体力のみならず、精神力や繊細な技術が強く結果に影響を与えるからでしょう。そして経験の蓄積も大切です。
全盛期の力強いスイングは少しコンパクトで控えめなものに変わりました。歳に応じた戦い方があるのでしょう。
マスターズの最終日には、ずっと練習してきたことだけをきっちりプレーすること、自分は以前もこの場所に立ちきっちりと結果を出してきた経験があるのだと、心の中で言いきかせたそうです。
優勝でのスピーチでは、
「決してあきらめてはいけない。それしかない。あきらめたら、道はひらけない。ゴルフキャリアにおいても、人生においても、考え方を変えなければいけなかったから違う考えを持って取り組んでいる。毎朝目覚めて、いつも挑戦が目の前にはある。戦い続ければ、乗り越えられる」
と人生や肉体的な問題で苦しんでいる人々へのメッセージを述べられました。
病気のためにいままでのキャリアややりたかったことを諦めてしまった人もいるのだと思います。
若い人と同じやり方ではうまくいかないのかもしれません。しかし、いままでの経験をうまくいかし、少し工夫することにより自分の居場所は見つけることができそうです。
そして病気になり体力が失われたとしても、自分と向き合い乗り越えていくことによりさらに心は強くなるのだと思います。