院長コラム
Column
夢を重ねる
2021年04月20日
松山秀樹選手が世界で最も有名なトーナメントであるマスターズを制覇しました。アジア人が参加した85年間で初めての優勝です。
私も夜~朝早朝まで、ゴルフ中継にべったりでした。涙ながらの中継解説もあり感動的でした。
多くの日本人が応援し、自信をもてた瞬間だったのだと思います。
考えてみれば最近では他にも日本人選手が世界的にも大活躍ですね。
大坂なおみ選手はテニスでのメジャーを制覇し、大リーグの大谷選手は投手と打者の二刀流です。
水泳の池江里佳子選手も病気を克服しての大奮闘で、多くの人に感動を与えてくれました。
これからどのくらい活躍するのかを想像するだけでもわくわくしますね。
もちろん生まれながらの素質あるのでしょうが、それだけではなくたゆまない努力の成果でもあるのでしょう。
私自身、野球やゴルフは少々だけかじっていますが、その世界で一流になることの大変さや偉大さはわかります。
多くの人は自分が達成できない自らの夢も選手に重ねて応援しているのでしょう。
そして一度経験したことがあり、そのすごさをわかっているとその感動もよりおおきいような気がします。
しかし、一番になるということは、その周りにそれになれなかった多くのライバルもいます。なぜ自分ではないのかとその成功を喜べないこともあるのかもしれません。
ある意味ライバルの犠牲の上での成功という解釈もあります。
おそらく卓越したアウトスタンディングな存在にまで到達すれば多くの人は無条件に称賛・応援するのでしょう。
しかし、そこまで到達できない場合はいろいろな角度からの批評もでていそうです。
スポーツだけに限らず職場、学校、研究などなど、周りのコミュニティーなどについてもあるのでしょう。競争の激しい環境ではなおさらです。
ライバルだからこそ、その活躍を認めたくないこともあるのかもしれませんし、自分の役割や居場所を確保するために素直になれないこともあるのかもしれません。
しかし、それではいざ自分がうまくいったときもうまく喜べないことにもつながりそうです。
たとえ身の周りの小さな活躍であってもそれを自らのこととして夢を重ね、常に応援し、感謝しあえる関係でありたいものです。
そして、病気や故障を克服しての成功ということも心に響くものがあるのだと感じます。