院長コラム
Column
暇だから
2024年07月04日
どうしても身の回りのことが気になってくることはありますね。
気にしないほうがいいよと言われても気になるものは仕方がありません。
特に若い時代は周りのことが気になってしかたがないということが多かったようにも感じます。
不必要に気にし続けると何かしらの心の病気やコンプレックスにもつながってしまいそうです。
気にしすぎると疲れてくるので、多大なエネルギーも必要なのでしょう。
ずっと気になって悩んでいる方にいくつかアドバイスをしても、なかなかうまくいきません。
自らを顧みますと、時間があるからまわりのことが気になってしまうということもあるような気もしてきます。
つまり暇だからどうしても考えてしまうということです。
今、SNSなどで多くの誹謗中傷が問題になっています。暇だからその記事や他人の行動がどうしても気になって考えてしまうということもあるのかもしれません。
暇すぎると人はよくないことを考えてしまうのでしょうか。確かにクリニック開業当初はかなり暇でしたので、どうしてもネガティブなことを考えがちでした。
もちろん今でも気になることはいろいろとでてきます。
しかし、しばらく気になることや悩みがある時でも、それなりに忙しく診療をしていると、気がつくとその悩みを忘れてしまうということにも気づかされます。
また歳とともに悩んでいたことを気がつけば忘れてしまうということも増えてきたような。いわゆる老人力ですね。
直近では、保険診療の制度の改定による業務の増加で余裕がないからか、周りのことがさらに気にならないような気もしてきました。
気になってしかたがないときには、それをうまく埋める工夫が必要なのでしょう。
例えば自己の向上のため学習をしたり、身の回りの整理や手伝いをしたりということでもよいのでしょう。
運動はもちろん瞑想やヨガなどをして何も考えないというのでもよさそうです。
瞑想により悩みや雑念をたちきるというのは仏教の教えでもあります。
もちろん忙しすぎる状態がつづきすぎても体と心の不調にもつながります。そしてコラムの筆も遠のきがちです。
暇すぎず、忙しすぎずの適切なバランスが大切なのでしょう。