院長コラム
Column
今日で開業1周年です
2018年04月10日
クリニック開業1周年です。気が付けばあっという間の1年でした。
これまで支えてくれたスタッフや関連する方々には本当に感謝です。そして病気のことを喜んでいるわけではないのですが、当クリニックにまでわざわざ足を運んで受診いただいた患者さんにあらためて感謝もうしあげます。
前任の勤務病院の近隣開業や既存の医院を継承する場合は最初から忙しいそうですが、私の場合は前任地からかなり離れた場所での落下傘開業です。そのうえ都会のビル診ではやっている内科クリニックはみたことがないという手厳しいコメントもいただいた不安だらけの船出でした。
最初の数か月は来院される患者さんも本当に少なく8時間椅子に座って患者さんを1人だけ診察という日も何回かありました。ずっと診察もなく座りつづけているのも精神的には結構つらいものです。
同じく同期の循環器内科で落下傘開業の先生がしばらくの間は暇すぎて、診察時間に裏庭で毎日野球のバットの素振りをして気を紛らわせていたらよかったということを聞かせくれました。さすがにビルの中でバットを振り回すわけにはいきませんので10Fまでの階段の登り降りを繰り返したこともありました。
そのままその習慣を続けていればよかったのでしょうが、軟弱が原因で最近ではやめてしまい、ますます丸まるとした顔つきになってしまいました。
この機会に気を紛らわすためではなく、健康のために仕切りなおしたいものです。うちのマネージャーは、今でも時折は階段をのぼっているようでたまに鼻息が荒い時があります。
現在、まだまだ普通のクリニックまでには届きませんが、少しずつですが来院いただける患者さんも増えているようには感じます。もちろん不安はありますが、何とかなるのではと楽観的に考えています。
一方、不整脈のカテーテル治療については、連携先の病院から依頼いただいたこともあり、300例以上の治療を執刀にあたることでき、出張時間では忙しくしていました。
このコラムもなんとか1年間つづけることができました。身の回りのこと、クリニックのこと、病気のことなどで適宜気が付いたことをかき始め、皆様の参考になればと思って始めました。診察の合間に思いつたことを書いていましたので、余裕があったから継続できたのかもしれませんね。自分なりにいろいろ考える良い機会にもなりました。
小さなクリニックのコラムに入って読む人はいないのかなあと思って筆が止まりそうな時もありましたが、たまに患者さんがコラムの話をしてくれることが續ける元気となりました。
そして心と体の安らぎが笑顔に変わり、その元気な笑顔の輪が少しでも広がってほしいというクリニック開業時の理念をあらためて思い返しました。これからも少しでもその手助けができるようスタッフともども頑張っていきたいという想いです。